サラリーマンの副収入づくりや将来の資産形成の手段として、不動産投資は高い関心を集めています。

実際に会社員として働きながら物件を購入し、家賃収入で安定的なキャッシュフローを得ている投資家は少なくありません。

しかし、不動産投資はリスクとリターンが表裏一体であり、正しい知識や実践的なノウハウを身につけなければ失敗する可能性もあります。

そこで役立つのが、実際に投資を行っている人の「生の情報」を発信しているブログです。成功事例だけでなく、失敗やトラブルへの対応、金融機関との交渉の仕方など、実体験に基づいた学びは本やセミナーでは得られないリアルな価値があります。さらに、最新の市況や制度改正への対応を知る手がかりにもなります。

本記事では、サラリーマン投資家を目指す人におすすめしたい不動産投資ブログを10選紹介します。加えて、不動産投資で失敗しないための基本ポイントや、今注目されている最新トレンドも解説するので、これから投資を始めたい人も、すでに物件を保有している人も、実践的な学びを得られるはずです。

不動産投資はサラリーマンに人気がある理由

不動産投資ローンの融資を組める

サラリーマンは通常、定期的な給与を受け取ります。融資機関は安定した収入があることを評価し、ローンの返済能力を確認するため、サラリーマンの収入を信頼性の指標として利用します。サラリーマンの収入と支出は比較的予測しやすい傾向があり、融資機関は返済能力を評価しやすくなります。安定した収入があるため、月々のローン返済を行う余裕があるとみなされます。

またサラリーマンの雇用は一般的に安定しており、長期的な雇用契約やキャリアがあることが多いです。これは融資機関にとって信頼性が高い要因となり、ローンの審査においてプラスの要因となります。加えてサラリーマンが同じ会社で長い期間働いている場合、融資機関は安定性を高く評価します。勤続年数が長ければ、ローン審査の通過率が向上します。

ただし、融資の審査は個々の状況に依存し、信用スコアや収入レベルなどが重要な要因となります。また、不動産市場の状況や融資機関のポリシーによっても条件は異なるので事前に確認しましょう。

賃貸管理業務は委託できるから手間がかからない

不動産投資がサラリーマンに人気がある理由の一つは、賃貸管理業務を委託できることが挙げられます。

サラリーマンは通常、本業に従事しているため、日常的な賃貸物件の運営や管理に時間を割くことが難しい場合があります。しかし、賃貸管理業務を専門業者に委託することで、収益を得ながらも時間を節約できます。

プロの不動産管理会社に委託することで、彼らの専門知識と経験を活用でき、適切な入居者選定、家賃の設定、メンテナンス、法的事務手続きなどを専門家が行ってくれます。

また複数の物件を所有・運営することができます。賃貸管理を委託することで、複数の物件を効率的に管理でき、収益を増やす機会が広がります。

ただし、賃貸管理業務の委託にはコストがかかるため、収支計画を適切に立てることが重要です。また、管理会社の選定にも注意が必要であり、信頼性と実績を持つプロの管理会社を選ぶことが重要です。不動産投資はリスクを伴う投資であるため、熟慮と適切なアドバイスを受けることが大切です。

安定した不労所得を得られる

不動産は賃貸収入を通じて安定した収益を生み出す資産です。不動産投資は、株式市場や他の金融資産に比べてリスクが比較的低いとされています。不動産市場は比較的安定しており、市場の変動が少ないため、投資家はリスクを分散しやすいと感じることがあります。

サラリーマンが不動産を所有すると、賃貸料が毎月の収入として流れ込み、不労所得を得ることができます。これはサラリー収入とは異なり、労働に依存しない安定的なキャッシュフローを提供します。

不動産投資は、サラリーマンが将来の退職生活を計画する一部として考えることができます。賃貸収入は退職後の生活費の一部を賄うことができ、退職後の経済的な安心感を提供します。

ただし、不動産投資にはリスクも存在し、適切な物件の選定や管理が必要です。また、資産の価値が下落する可能性もあるため、リスク管理と計画的な投資戦略が重要です。

不動産投資家のブログおすすめ10選

やっぱり区分所有で行こう！

さまざまなワンルームマンションに不動産投資をしている著者のブログ、やっぱり区分所有で行こう！は、38歳から始め、知的戦略と賢い物件選び、手堅い運営を重視し、駐車場管理なども手掛けながら早期退職し、投資家としての生活を楽しんでいます。これは、プロの投資家が提供する情報を掲載したブログです。

狼旅団の地下に潜った不動産ブログ（開店準備中）

狼旅団の地下に潜った不動産ブログは、不動産業界で活動する男性の、不動産に関する情報を提供するブログです。このブログの著者は、ツイッターやフェイスブックを通じても情報を発信しています。ブログでは、不動産に関する難しい用語や契約条件などを、わかりやすい言葉で分かりやすく解説しており、不動産に興味を持つ人々にとって有益な情報源となっています。

20代でマンション5戸買っちゃいました

20代でマンション5戸を購入しました！は、建築会社で働く30代のサラリーマンが5つの賃貸物件を所有し、不動産経営を行っているブログです。このサラリーマン投資家は、毎月数十万円の不動産投資収入を得ており、その経験や知識を共有しています。ブログでは失敗談なども包み隠さず共有し、リアルな情報を提供しています。

25歳から毎年150万円で始める堅実不動産投資ブログ

25歳から毎年150万円でスタートする、堅実な不動産投資ブログは、25歳から区分所有のマンション投資を始め、40歳になるまでにローンを完済し、ワンルームマンション3戸を所有することを目指す著者によるブログです。

このブログでは、リアルタイムで投資状況が追えるだけでなく、サラリーマンとして働きながら投資を進める著者が、貯金の詳細情報も公開しながら、不動産投資の成功を綴っています。不動産投資に興味を持つ読者にとって、実際の経験に基づく有益な情報源となっています。

サラリーマン大家 ま〜さのブログ

サラリーマン大家 ま〜さのブログは、不動産投資を9年間行い、現在3棟の建物に合計39部屋の賃貸物件を所有する大家、ま〜ささんのブログです。ま〜ささんは、ワンルームマンションなどの区分所有投資ではなく、建物をまるごと賃貸経営している不動産投資家です。このブログでは、ま〜ささんの経験と知識を共有しながら、不動産投資に関する情報やアドバイスを提供しています。

坂東鶏三郎の不動産投資は絶対するな！？でも不動産投資は『素』敵だ

坂東鶏三郎の不動産投資は絶対するな！？でも不動産投資は『素』敵だは、仙台在住の自営業不動産投資家の男性によるブログです。このブログでは、自営業の視点から不動産の取り組み方や戦略について詳しく語られており、不動産投資に関する価値ある情報を提供しています。また、彼は参考になる不動産投資関連の書籍を紹介することも行っています。不動産投資に興味を持つ読者にとって、有益な情報源となるでしょう。

戸建投資の専門家サーファー薬剤師のブログ

戸建投資の専門家サーファー薬剤師のブログは、薬剤師として働きながら、友人と協力して不動産投資に取り組むサーファーによるブログです。このブログは、単独ではなく共同で不動産投資を行うアプローチに焦点を当て、その魅力や成功の秘訣について語っています。不動産投資に関心を持つ読者にとって、共同投資のアイデアやアドバイスを提供する貴重な情報源となっています。

人気の戸建賃貸投資であなたも不動産投資家になりませんか？

人気の戸建賃貸投資で、あなたも不動産投資家になりませんか？は、戸建ての賃貸投資に関する知識を提供するブログです。大阪で不動産の賃貸営業職に従事していた著者が、その経験を元に独立し、不動産業を営んでいる情報が詳細に掲載されています。このブログは、不動産投資に興味を持つ人々に向けて、戸建て賃貸投資に関する具体的なアドバイスや洞察を提供し、知識を深める手助けをしています。

黄金ガール、不動産とアンティークコインが好き！

黄金ガール、不動産とアンティークコインが好き！ – 楽天ブログは、普通の主婦が、ワンルーム・アパート・一戸建てなどの不動産オーナーになる方法について語るブログです。このブログは、どんな人でも不動産オーナーになる機会があることを示し、その方法や経験を共有しています。不動産投資に興味を持つ人々にとって、参考になる情報源となっています。

高校中退、元ギャル大家 奈湖ともこのブログ

高校中退、元ギャル大家 奈湖ともこのブログは、有名な女性不動産投資家である奈湖ともこによるブログです。このブログでは、「最新版“元ギャル”が資産８０００万円の大家さんになったヒミツ！」や「20代女子投資家が伝える誰も教えてくれなかったお金の話」といったテーマで、著者が不動産投資で成功するための秘訣や経験を共有しています。奈湖ともこさんは、22歳から不動産投資を始め、その成功についてブログで詳細に語っており、さらに講演活動も行っています。不動産投資に興味を持つ人々にとって、貴重な情報源となるでしょう。

不動産投資で失敗しないためのポイント

不動産投資は、給与以外の安定収入をつくれる資産形成の手段として注目されています。しかし同時に「空室が続いて赤字になった」「想定よりも修繕費がかさんだ」といった失敗事例も多く、軽い気持ちで始めると痛い目を見るリスクがあります。

特にサラリーマン投資家は、本業に集中しながら副収入を得るスタイルであるため、限られた時間で効率的に投資判断をする必要があります。そのためには、あらかじめ失敗を防ぐための視点を持つことが欠かせません。

収支シミュレーションを徹底する

収益物件を購入する際には、まず「どのくらいのキャッシュが毎月手元に残るか」を数値化することが基本です。

表面利回りだけを見て「高利回りだから安心」と考えてしまう人もいますが、実際には固定資産税・都市計画税・火災保険料・管理費・修繕積立金など、さまざまなランニングコストが発生します。

さらに空室リスクを反映させなければ、シミュレーションの信頼性は低下します。例えば想定賃料が8万円でも、1年間のうち2か月空室になるだけで家賃収入は約17％減少します。こうした「最悪のケース」を織り込んで収支計画を立てておけば、赤字転落を回避しやすくなります。

融資条件を正しく理解する

サラリーマン投資家は融資を利用して投資規模を拡大することが多いため、金融機関との付き合い方が投資の成否を分けます。金利が0.3％違うだけでも、30年間で数百万円以上の差が出ることも珍しくありません。

また返済期間を短く設定すると毎月の返済負担が大きくなり、キャッシュフローを圧迫します。逆に長く設定すれば手元資金は厚くなりますが、総返済額は増加します。

このように条件の一つひとつが投資の安定性に直結するため、複数の金融機関に打診して比較検討するのが鉄則です。

さらに「いくら借りられるか」ではなく「いくらなら無理なく返済できるか」という視点で判断することが、長期的に安全な投資につながります。

管理体制を整えて安心を確保する

購入後の不動産経営は、入居者募集、家賃の回収、修繕対応など、地味ながら手間のかかる業務が多く発生します。

サラリーマンが本業と両立しながらすべてを自分で対応するのは現実的ではありません。そのため信頼できる管理会社に業務を委託するのが一般的です。

管理委託料は月額家賃の3〜5％程度が相場ですが、このコストによって空室率が下がり、入居者とのトラブル対応もスムーズになると考えれば安い投資です。

管理契約を結ぶ際には「どこまでの業務を代行してくれるのか」「原状回復費用の負担はどうなるのか」といった細かい条件を必ず確認しておくと安心です。

出口戦略を意識しておく

不動産投資の収益は、毎月のインカムゲインだけでなく、売却によって得られるキャピタルゲインも含めて初めて確定します。

したがって購入時点で「この物件は10年後に売却して資金回収する」「築20年を過ぎたらリノベーションして価値を高める」など、出口のシナリオを持っておくことが重要です。出口戦略を考えずに購入すると、市場環境が悪化したときに売却できず、資産が塩漬けになるリスクが高まります。

さらに売却時には譲渡所得税や住民税などの税負担が発生するため、事前に税務のシミュレーションを行い、必要に応じて税理士に相談しておくと無難です。

不動産投資の最新トレンドを押さえて学ぶ

不動産市場は常に変化しています。景気や人口動態、金利政策、社会のライフスタイルの変化によって、投資戦略の有効性は大きく変わります。

数年前には正解だった手法が、今では通用しないということも珍しくありません。そのため、サラリーマン投資家が長期的に成果を出すには、最新のトレンドを押さえることが不可欠です。

中古マンション投資の人気拡大

新築物件は価格が高騰し、利回りも低下しています。そのため、比較的安価で購入できる中古マンション投資が人気を集めています。

築年数が経っていても管理組合がしっかりしている物件や、大規模修繕が計画的に行われている物件は、長期的に安定した家賃収入が見込めます。

また、中古物件は購入後にリフォームやリノベーションを施すことで資産価値を高められる点も魅力です。例えば古い内装を現代風に改装するだけで、入居者からのニーズが高まり、賃料を上げられるケースもあります。

郊外エリアや地方都市の見直し

コロナ禍以降、リモートワークが普及したことで、必ずしも都心に住む必要はないという考え方が広がりました。その結果、郊外や地方都市でも「交通の便が良く生活インフラが整ったエリア」の需要が高まっています。

家族世帯は広い間取りを求める傾向が強く、郊外の戸建賃貸やファミリー向けマンションの需要が伸びています。ただし地方都市は人口減少が進む地域もあるため、将来的な人口動態や雇用環境をよく調査して投資判断をすることが欠かせません。

節税・相続対策としての活用

不動産投資は所得税や相続税の負担を軽減できる手段としても注目されています。特に給与所得が高いサラリーマンにとって、不動産の減価償却費を活用した節税は魅力的です。また、相続税対策として賃貸物件を保有するケースも増えています。

ただし節税効果だけを狙った無理な投資はリスクが高いため、必ず専門家とシミュレーションを行い、収益性と税務効果の両方を検証することが重要です。

ESGや環境配慮型物件の注目度

世界的にESG投資への関心が高まる中、不動産業界でも省エネ性能の高い物件や再生可能エネルギーを導入した建物が注目されています。

入居者にとって光熱費を抑えられることは魅力であり、企業テナントにとってもCSRやESGの観点から評価されやすくなります。

今後は「環境に配慮している物件かどうか」が投資判断の新しい基準となる可能性も高いでしょう。特に新築・再生物件の双方で、この流れを踏まえた企画やリノベーションが進んでいます。

まとめ：サラリーマンに不動産投資はおすすめできる

サラリーマンにとって、不動産投資はローンを活用して資産を増やしながら、副収入を得られる魅力的な手段です。しかし、同時に空室や修繕費、金利変動などのリスクも伴います。だからこそ、成功している投資家のブログを通じて、現場の知恵や実践的な工夫を学ぶことが大きな意味を持ちます。

今回紹介した10のブログは、投資スタイルやエリア、物件の種類もさまざまで、多角的な視点から学ぶことができます。さらに「失敗を防ぐためのポイント」や「最新トレンド」をあわせて理解すれば、単なる情報収集にとどまらず、将来を見据えた投資戦略を描けるでしょう。

重要なのは、学んだ知識を机上の理論で終わらせず、実際の物件選定や融資相談、収支計画に反映していくことです。情報をインプットし、実務にアウトプットする。この繰り返しが、サラリーマン投資家として安定した成果を積み上げる最短ルートといえます。